car magazine

OLD RACING CAR FILE

FILE3:GULF MIRAGE GR7
撮影:前田恵介
ガルフ石油のスポンサードを得て世界メイクス選手権に出場していた、名将ジョン・ワイア率いるガルフ・リサーチ・レーシングが開発したグループ6カー。GR7は1972年デビューのGR6の正常進化型といえるマシーンで、モノコック・シャシーにフロント:ダブル・ウィッシュボーン、リア:4リンクというオーソドックスな構成をもつ。1973年型のGR6にはDFVに加え、ウェスレイクV12を搭載するモデル(ル・マンにはクーペ仕様も登場)も用意されたが、信頼性の面からDFVに一本化された。1974年のル・マン24時間レースにはD.ベル/M.ヘイルウッド組とV.シュパン/R.ウィーゼルが出場、ベル/ヘイルウッド組は4位に入賞するものの、シュパン/ウィーゼル組はリタイアに終わっている。このガルフ・ミラージュが悲願の優勝を遂げたのは、JWの手を離れ、プライベーターのゲオルグ・ルース・ティームに渡った1975年のことだった。
フロント・セクション。シンプルな形状のモノコックとフロントのダブル・ウィッシュボーン・サスペンションがみえる。
インパネもオーソドックスなもの。左から水温、回転、油圧×2(なぜ油圧計が2つ付いているかは不明)の順で並ぶ。
フロント・セクションを前方から見る。巨大なラジエーター、サブフレーム、インパネの裏側などのディテールを。作り自体は丁寧なものだ。
最高出力450psとウェスレイクV12に比べ非力だったものの、信頼性の面から採用されたコスワースDFVユニット。ヘッドカバーにロールバーの支柱が固定されているのに注目。
リア・セクション。エンジンはコスワースDFV。サスペンションは、ツイン・ラジアス・アームにアッパーIアーム、ロア逆Aアームの4リンク式。
ヒューランド製のギアボックスにDFVという構成は、'70年代のF1からスポーツカーに採用された典型的な組み合わせ。
外装面も含め、ガルフ・ミラージュにこれといった新機軸は見当たらない。実にオーソドックスな作りだ。