HISTORIC CAR FILE

FIAT MULTIPLA
フィアット ムルティプラ
MODEL YEAR 1956〜1964年

FIAT MULTIPLA

ヒストリー
1955年にデビューしたフィアット600。その派生モデルとして、翌'56年にデビューしたのが600のシャシーを流用したワンボックスカーのムルティプラである。そのホイールベースは2000mmと非常に短かったが、前列のシートをフロント車軸上まで前進させるという設計者ダンテ・ジアコーザの革新的なアイデアにより、車内は最大3列のシートを配置できる居住空間を確保していた。このムルティプラには5人乗りの2列シートと6人乗りの3列シートの2タイプがあり、どちらも2、3列目のシートは折りたたんで積載スペースとして使用することができるようになっていた。このように、小さな車体からは想像できない程の積載能力をもつムルティプラはデビュー直後から大ヒットとなり、貨物運搬車やタクシーなど商業車としても活躍した。'60年には600のマイナーチェンジに併せてムルティプラにも改良が行われる。エンジン排気量は633ccから767ccへと拡大。最高出力も19HPから29HPへと向上した。さらに外観にも少々の変更を受け、フロント・ウインカー等が大型化されている。こうしてミニバンの祖ともいえるムルティプラは、フィアットのベーシック・グレードが600シリーズから850シリーズに移行する'64年まで生産が行われた。


FIAT MULTIPLA

FIAT MULTIPLA

FIAT MULTIPLA

specification
全長×全幅×全高:3545×1445×1580mm
車輌重量:750kg
エンジン形式:水列直列4気筒OHV
総排気量:767cc
最高出力:29HP/4800r.p.m.
最大トルク:2.5kg-m/3000r.p.m.
燃料供給:ウェーバー22DRA
トランスミッション形式:4段M/T
サスペンション(F/R):ダブル・ウィッシュボーン+コイル/スイング・アスクル+コイル
ブレーキ(F/R):ドラム
タイヤサイズ:(F/R)5.20×12


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