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ヒストリー
1969年、経営権の半分がフィアットの手に渡り、その管理下に入ったフェラーリのロード・カー生産部門は、前年にデビューした206GTの後継モデルとして246GTを発表する。246GTでは生産性を向上させるため、ハンドメイドによる整形をプレス整形へと切り替えたほか、ボディパネルを206GTのアルミ製からスティール製へと変更するなどの改良が加えられた。そのボディ・デザインは206GTから変っていないが、ホイールベースを60mm、全長は
110mm拡大している。エンジンには206GTと同じフィアット製水冷V型6気筒DOHCユニットを搭載。排気量は2418ccに拡大され、最高出力も
195HP/7600r.p.m.へと向上していた。'72年には脱着式ルーフを採用するGTSをラインナップに追加。さらに同年、排気ガス対策や安全対策を施した、北米市場専用モデルも登場している。こうして、246GTは細かな変更を加えながら毎年着実に生産台数を伸ばし、1969年〜1974年までにGT、GTS合わせて計3761台が生産されることとなった。
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